プリマリタルレッスンの重要性を考える。
「結婚について学ぶ」なんて、必要性を感じない人は多いかもしれません。何となく、「結婚」すれば何とかなっていくもの、ご先祖様らもそうだったようにと感じることでしょう。
敢えて、「学ぶ」なんて!!「親のようにやっていけばいいでしょ?」「両親は仲が良かったし」そのような声も聞こえてきそうです。
そう、それがとても重要なのです。
「親のようにやればいい」
「結婚」とは、そもそも「他人」同士が一緒に生活することから始まります。「他人」同士が、「自分の親のやり方」を用いて「結婚生活」を始めたらどうでしょうか?
これは、本当に「当然」のように皆が行っていることです。そして、仕組みとしても成り立っています。すなわち、自分の家族から学習した生活習慣、家族間のトラブルの解決の仕方、関係の取り方、夫婦コミュニケーションの仕方を用いて、「結婚相手」と「生活」をしようとするわけです。
「異文化交流」ですね。
このように見ていくと、どのように感じますか?
ちょっと違う・・
「結婚」とは、「他人」同士が「新しく2人の生活」を築いていくもの。
その為に、必要なのは「自分が」どのような軌道で生きてきたのかを知る必要があります。人間というのは、そこに気がつかないと、自分が受け継いできたものをそのまま出してしまいがちです。(世にいう世代間伝達)
「自分を知る」→「伝える」→「共有する」→「新しいものを築く」
逆に、「自分は親のようにはならない」「親とは仲が悪い」「親とは縁を切っている」場合でも同じことが言えます。「自分」と向き合い、相手に「伝える」ことによって、「自分」と「親」との関係、ひいては「そのまた親」との関係を冷静に見つめなおすことができます。そうすれば、関係性への執着から距離を置くことができ、「親」との対等な立場でいられることでしょう。
「人生」が冒険なら、「結婚」は途中でパートナーを得て「冒険」を再出発させるということ。「冒険」をするには、お互いが「自立」してなければなりません。困難が生じる度に、「お母さん(お父さん)、聞いてよ!」と古巣に戻っていては、「冒険」自体に出らないのです。